こんにちは、ひろです。
↑こちらの記事から夫が倒れた時のことを
遡って読めます。
倒れた2日後、鎮静を解いても
意識が回復することはなかった夫。
次の段階として呼吸を助けるため
気管切開をしました。
倒れてからずっと鎮静剤を使って
いましたが使わないことになりました。
そして主治医の先生から
反応は僅かにあるけれど、それが
覚醒に繋がるとは言えない。
まずは開眼を目指す。
と言われました。
鎮静剤はもう使わない。
だとしたら時間がかってもゆっくり
意識を取り戻すかもしれない。
僅かな期待が生まれました。
当時はこの僅かな期待で私の
精神は保たれていたんだと思います。
そんな時、
病室に家族のお写真飾れますよ。
お子さんが書いたお手紙も私達が
ご主人に読みますのでよかったら
持ってきて下さいね。
と看護師さんが声をかけて下さいました。
夫のためにできることは何でもしたい。
子供達に話をしてパパにエールを送る
ことにしました。
季節は桜が咲く頃。
今年は夫は桜を見ることができない。
ならば私達で作ろうということになり
折り紙で桜を作りました。
折り紙が苦手な息子もちゃんと参加して
作ってくれました。
写真をプリントして折り紙の桜とコラボ
させて、完成したボード。
私達3人の渾身の作品。
パパの話をたくさんしながら
作りました。
この時、子供達はパパの復活を信じて
疑わなかったです。
このボードは夫が亡くなる日まで
ベッドサイドに飾って頂き、
葬儀の際は棺の近くに飾りました。
本当は棺に入れようと思ったのですが
写真を入れるのはあまりよろしくない
とのこと。
それでも…家族の写真を持たせたい!
と思いましたが…
最後の最後でやめました。
このボードは私達がパパのために
全力でやれることをやりきったという証。
今は夫の祭壇に飾ってあります。
そして、ボード以外にもしたことが
あります。
それは
私達の声を届けること。
ボイスレコーダーに私達の声を毎日
録音して、夫に聞かせてもらうことに
しました。
私達の声以外に夫の好きだった曲も
録音しました。
私の妹2人がプレゼントしてくれました。
これを交互に使って病室に届けます。
今、ご主人様は深ーい深ーいところに
いる。
これを徐々に目覚めさせてあげる必要が
あります。
五感をどんどん刺激して目覚めて
もらいましょう!
義姉のお友達の脳外科勤務看護師さんに
アドバイスをもらいました。
本当は毎日病室に通って手を握り
話しかけるのがいいんやけど、
コロナ禍ではなかなか難しい。
でも、今やれることを最大限やる!
これしかないです。
ボードを完成させてボイスレコーダーも
整った矢先。
想定外のことが起こりました。