こんにちは、ひろです。
葬儀の時、夫の棺の中に入れるものを
飾って頂きました。
『パパおきて!』
と書いて家族写真を貼って3人で作った
ボード。
闘病している夫の病室に届けて
最期の日まで飾ってもらいました。
結局、このボードは棺に入れませんでした。
棺に入れる寸前で、やっぱり手元に置いて
おこうと思ったから。
そしてこのボードは自宅の祭壇に飾って
あります。
先日ふとボードの裏を見たら
ありました。
え?この手紙、こんなところにあったん?!
あの頃の記憶は途切れ途切れだし
細かいことも覚えてない。
夫が亡くなり退院させる時はほんと
バタバタで色んなことを気にしていられず…
ICUの看護師さんがボードの裏に貼って
くれて、写真も手紙も汚れないように
ビニールをかけて下さったんですね…
こういう気遣いが家族にとって
どれだけ嬉しいか…
娘の手紙を読んでこみ上げるものが
ありました。
うちでまってるよ。
あの頃は誰もがパパが治って帰宅
できると信じていたし願っていました。
結局それは叶わなかったけれど
あの日々は今となっては宝物です。
娘の手紙を見て涙している私に
寄り添ってくれたのは息子。
息子と大人の会話ができることが
私にとってどれだけの支えになって
いるかしれません。
息子も娘同様にパパが治って自宅に
帰れることを信じていた、と。
やっぱりさ、寂しいよ。
息子が漏らした素直な気持ち。
そうだよね…ほんとそうだよね。
その時にふと
ねぇ、私はいいから子供達の夢に
出てきてあげてよ。
心の中で夫につぶやきました。
そして次の日の朝。
お母さん、夢にお父さん出てきた!
って息子が言うではないですか(笑)
まじで?笑
え、偶然?笑
私が心の中でつぶやいたことを息子は
知りません。
だから刷り込まれた感じでもない。
ってことは…
夫が息子の寂しさを汲んで
私の願いを聞き入れて出てきてくれたのかな。
真相は分からないけれど
夫が息子の夢に現れたのは事実。
4人で食卓を囲んだ夢だったそう。
『やっぱりみんな揃ってご飯食べるって
楽しいね』
息子がそう言ったところで夢が
切り替わったみたい。
ほんとに短い時間だったそうですが
普段通りのお父さんに会えてすごく
嬉しかったと言ってました。
当たり前なことが実は当たり前じゃなく
当たり前にある普段というのは
とても幸せだということ。
失って始めて感じさせられます。
今ある生活を当たり前、当然と思わず
噛み締めて欲しいなと思います。
夫がいなくなって存在が薄まるどころか
濃くなっていってる気がします。
大丈夫、私達は何とかやっていけてる。
でもお願い。
子供達のことはちゃんと見守ってあげて。
これが私がいつも願っていること。