こんにちは、ひろです。
↑こちらの記事から夫が倒れた時の
ことから遡れます。
午前4時過ぎ。
急変した夫に会いに行くため
子供達を叩き起こし着替えさせ
車に乗り込みました。
その間に義兄にも電話。
パパ、ひょっとしたら天国に行って
しまうかもしれない。だから会いに行こう。
こう言葉をかけて病院へ向かいました。
その時の子供達の神妙な顔つきは
一生忘れられません。
ICUの扉の前に着いたときに
義兄と義姉も到着しました。
ほどなくして主治医の先生からの
説明を受けました。
夫の脳のCT、MRI画像を見せて
もらいながら話を聞くのですが
お子さん達も一緒でいいですか?
この言葉、夫の事態の悪さを物語って
いるなと思いました。
色んな前置きがあり、そして決定的な
ことを聞かされました。
ご主人は、ほぼ脳死に近い状態に
あります。
救命はできません。
あと2,3日でお亡くなりになると思います。
意識がふっと遠くなりました。
不思議と涙は出ません。
あ、私、今、顔がめっちゃ引きつってる。
こんな時にこんなことしか思い浮かばない
なんて。って自分で突っ込みました。
説明があってから少しだけ主治医の先生が
席を外しました。
無気力状態になってしまいましたが
身内で話さなくてはならないことが
たくさんあります。
お兄さん、考えたくなかったことですが
葬儀のことどうするか考えないといけない
ですよね。
そうやな。
葬儀のことは調べておくから
ひろみちゃんは銀行へ行ったり事務的な
ことに集中したほうがいい。
そうか。
亡くなった時に焦ることなく今できる
準備をしておかなくては。
こんな時にそんなことできっこないです。
精神的に。
でも、せねばなりません。
時計を見たら午前6時を回ったところ。
まずは銀行か…
子供達は学校行くの無理だろうから
娘だけ連れて銀行へ行こう。
こんなことをぼんやり考えていたら
主治医の先生から夫に会えるとのこと。
ほぼ脳死に近いと言われても何がどう
変わっているのか。
本人に会うと、何も変わってないです。
ただいつものように横になっている。
顔色もいい。
声をかけたら目を開けそうな感じ。
この状態で本当に数日後に亡くなるん?
お願い、もう少しだけ頑張って!!
息子も声をかけます。
娘は…
普段のパパと様子が違うので近づこうと
しません。
そりゃそうですよね。
チューブに繋がれ、周りには機械がたくさん。
娘のそばに看護師さんがついてくれて
フォローして下さっていました。
ひとしきり声をかけてICUを出て
後ろ髪を引かれながら自宅に戻りました。