こんにちは、ひろです。
明日は盆の入りですね。
夫の初盆を迎えます。
親戚、お友達からお供えを
たくさん頂き恐縮するも
とても嬉しく思っています。
何があっても何を思っても月日は
流れていきます。
私も子供達も日常をこなしています。
もちろんそれぞれに夫を父親を思いながら。
夫婦の時間を過ごして色んな思いを
巡らせました。
そして決断しなくてはいけないことに
目を向けます。
夫の薬を切って延命をやめる決断を
すること。
夫婦時間を持ったその週末に
夫の実家に行き義父母、義兄、私の
4人で話し合いをしました。
延命をこのまま継続したいという
意見はなく
もう解放してあげよう。
ラクにさせてあげよう。
たくさん頑張ったんだから。
全員の意見が一致しました。
週明けに私がその旨を主治医の先生に
伝えました。
あとは延命に使っている薬をいつ
切るのか。
ここを決める必要があります。
それを決めるため、子供達特に息子に
そのことを誰がどう伝えるか。
その話し合いを病院で行なうことが
決まりました。
話し合い当日。
まずは主治医の先生、ICUの看護師長さん、
義兄、私での話し合い。
息子と娘は別室で待機。
夫の脳のCT画像を見せてもらいながら
話し合いをします。
もう意識が戻る可能性はほぼゼロ。
きつい薬を入れているけれど耐性が
ついてきてて薬の効きが悪くなっている。
いつどうなるかもう分からない状態。
先生方のありがたい取り計らいで
夫の薬を切る日、つまり
死を迎える時は夫を個室に移して
下さり、私達が誰の目も気にせず
ゆっくりその時を過ごせるように
手配して下さるとのこと。
子供達の学校のことを考えると週末が
ベストだとなり、週末に決定。
が…
その週末は息子がスイミングの試合。
試合をとるか父親の看取りをとるか。
さすがに私の独断では決められないので
別室にいる息子を呼ぶことに。
父親の状況、薬を切って死を迎える
説明を誰がするか?
その時、義兄が主治医の先生に
お願いしていました。
彼はもう全てのことを理解できる年齢
ですし、父親の状況をきちんと知る
ことをしなくてはならないです。
私達の口からではなく弟をずっと診て
下さっていた先生の言葉のほうが
説得力もあると思うのでお願いできますか?
と。
私も同感でした。
そして義兄が息子を呼びに行き
私と先生が部屋に残りました。
私は思わずこんなこと言いました。
先生、お願いがあります。
今は薬で生かされている夫ですが
どうか息子に
『お父さんは倒れてから今日まで
一生懸命頑張って生きてきたんだよ』
と言ってやって下さいませんか?
きっとそれが息子の今後の人生の糧に
なると思うので…
先生は
僕の口からでいいのであれば、ぜひ。
と仰って下さり
約束どおり息子に伝えて下さいました。
父親の状況、なぜ薬を切って死を迎えないと
いけないのか、看取ることを丁寧に説明
して下さっていました。
しんどかったら話は止めるから遠慮なく
言ってね。
と、息子を気遣いながらの説明。
途中一度だけ息子は話を止めました。
でも最後まで聞いてくれて納得して
くれました。
息子が、薬を切るのは試合の後に
して欲しい。いい成績を残して
お父さんに報告したいから。
と。
先生も許可して下さり、結局
週明けに学校を休んで看取ることに
なりました。