こんにちは、ひろです。
ブログタイトルの変更とともに
ブログテーマも整理しています。
夫に関する過去の記事は一覧から
読めます(^^)
臨床心理士さんとの面談を終える間際
のこと。
もしよかったら家族みんなの手形を
とりませんか?
と提案を受けました。
もうすぐ夫は亡くなる。
亡くなる前に家族の思い出として
夫が生きてきた証として
【できることは全てしておきたい】
夫が倒れて以降そう思って過ごして
きましたので、手形の提案もすぐに
お願いしました。
面談後いったん帰宅し、臨床心理士の
先生からの連絡を待ちました。
主治医の先生に手形をとっていいか
お伺いを立てるとのこと。
主治医の先生から許可が出ました。
手形取るならなるべく早い方がいい。
とのこと。
この言葉の重みよ…
そりゃそうですよね。夫の死は刻一刻と
近づいているのだから。
夕方、3人でICUに行きました。
相変わらず寝ている夫。
その傍らには絵の具や画用紙を
準備してくれている臨床心理士の先生。
私達の様子を撮影してくれようとしている
看護師さん数名。
私達家族のためにこれだけの方が…
と思うと感謝しかなく涙が出ました。
まずは紙粘土で夫の手形をとりました。
自分で押さえる力がないので息子が
看護師さんと一緒に押さえつけて
何とかとれました。
そして絵の具で4人それぞれの手のひらに
塗り画用紙にペタッと…
左から夫、私、息子、娘。
この時は本当にたくさんのスタッフさんが
私達に寄り添ってくださいました。
何と表現したらいいか分かりませんが
夫のことを病人扱いしないというか…
一人の生きている人間として扱って
くれているのが伝わってきました。
何とも言えない温かい雰囲気の中で
家族みんなが過ごせました。
奥様、大丈夫ですか?
何度この言葉をかけてもらったか。
あまり大丈夫じゃないけど、子供達のために
頑張ります。
こう答えるのが精一杯。
病室だったけれど家族4人の時間を
たくさん持つことができました。
家族4人が一緒に過ごせる最後の時。
気持ち的にはたまらなかったです。
でも現実を受け止めなくては。
3人で作ったボードも飾ってもらいました。
まだこの時は私の中で覚悟は決まって
いませんでした。